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水資源の現状

地球は「水の惑星」と呼ばれています。水は、人間の生命維持、生活、環境の保全に不可欠の要素です。特に、社会を維持するためにも欠くことができません。産業でも大量の水を利用しなければ成り立ちません。

限りある水資源


地球上にある水の量は、約14億立方キロといわれています。このうち、人間が生活や産業に利用できるのは「淡水」ですが、地下水、河川、湖沼に「淡水」として存在するものは、全体の約0.8%にすぎません。

このことから、人間が利用できるかたちの水の量は非常に限られていることがわかります。

しかし、水は循環する資源でもあります。淡水の量が極めて限られていますが、循環することで持続可能・配分されるものになっています。海水の水分が太陽エネルギーによって蒸発して、水蒸気となり、雨となって陸地に降り、淡水として利用可能になるという、水循環があります。

水循環の危機


この循環も現在、人口増加、経済成長、地球温暖化、都市化、水環境汚染といった様々な問題によって、障害が起きつつあります。

水需要量については、2000年時点の世界の水需要量は約4,000立方キロ/年であるのに対して、2050年にはそれよりも約3割増の約5,200立方キロ/年まで増加すると見込まれています。

また、国連開発計画(UNDP)の予測(「Human Development Report 2006」)によれば、今日、約7億人が水ストレスを感じる生活(人口1人当たり最大利用可能水資源量が1,700立方メートル以下の水準)をしています。さらに、同予測によれば、2050年には、水不足に直面する人口が10億人規模に達すると見込まれています。